いつもハウスジーメンをご利用いただきありがとうございます。
さて第二回の虎の巻のテーマは
✨瑕疵保険仕様書って使ってる?✨です。

瑕疵保険仕様書・・・
初耳!という方もたくさんいらっしゃるのではと思います。
かし保険の申込みにはたくさんの書類が必要です。
正直、ああ、もう何を用意していいのかわからな~い!と
パニックになる方もいらっしゃるかも。
でも検査に必要な書類はおおむね限られていますので
あらかじめ何を準備すればよいのかわかれば、全くあせることはありません!
木造建築の保険申込書類準備に役に立つ最強ガイドライン、
それが『瑕疵保険仕様書』なのです。
瑕疵保険仕様書とは
瑕疵保険仕様書とは『4号建築物等』の建物において
かし保険を申込みされる木造住宅の必要設計図書に、
防水仕様等に関する図面または図面の記載が
用意されていない場合にご利用いただく書類です
(利用は任意です)
ですので、提出図面に防水仕様の記載がある場合や、
関連図面が用意されているのであれば利用いただく必要はありませんが、
もし、準備がないならこの帳票を使うとサクサク手続きを進めていくことができます!
でも、ちょっと待って…

かし保険を申し込むときの設計図書って思い出せない・・・。
そんな方に続けて申込みに必要な設計図書について説明していきましょう。
かし保険申込みに必要な設計図書を再確認する
申込みに必要な図書は『設計図書確認シート』で確認が可能です。
(以下のリンクをクリックすると大きく表示されます)
設計図書確認シートとは

設計図書確認シートとは保険契約申し込みの際に必要な設計図書や現場検査に必要な書類を示したものです。
この中で特に、小規模な木造戸建て住宅(4号建築物:建築基準法第6条第1項第4号に規定する建築物および同第1項第1号から第4号に規定する建築物以外の住宅)の場合、使うことのできる書類が瑕疵保険仕様書なのです。

ではいよいよ、瑕疵保険仕様書の使い方を具体的に見ていきましょう!
瑕疵保険仕様書の使い方
こちらが瑕疵保険仕様書の表題ページです。

利用方法は
①該当物件の屋根仕様を選択 →
②外壁仕様を選択 →
③必要な帳票の“ここをクリック”ボタンを押すと
自動的に最適な帳票が表示されるようになっています。
例として “勾配屋根”で“乾式工法外壁”の場合の仕様書を見てみましょう。

屋根・外壁などそれぞれのカテゴリでその物件に該当する項目を選びチェックボックスを黒にします。
さらに該当する項目の寸法等や詳細の施工方法の記入も行い、バルコニーの防水についてはバルコニーがある場合のみ、要素のチェックをしていきます。
以下、手順6までの手続きをして完了となります。
事業者名の記載も忘れずに記入しましょう。
完成した瑕疵保険仕様書は、その他の設計図書と一緒にご提出をお願いいたします。(PDFでのweb申請でも印刷物でも構いません)
ところで・・・まだ何かわからないことがありそうですね?

S基準住宅とは?
S基準住宅とはハウスジーメン独自の判定制度のことです。
基礎・土台・小屋裏等の設計仕様において、保険法人設計施工基準にプラスして、
設計性能評価の劣化対策等級2以上の基準(浴室および脱衣室に係る基準を除く)を
満たす住宅のかし保険申込みの場合、瑕疵保険料が割引になります。
対象は戸建て住宅に限られますが
工法は木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造も含みます。
詳細はこちらをご確認ください。
→ ハウスジーメン『S基準について』
よくある例として、もともとの設計で充分『S基準』をクリアしている住宅なのに、
『一般基準』で申し込まれることがあります。
ひと手間で保険料が軽減されるのならば、使わない手はないですね。
(物件規模によりますが、100㎡未満 保険金額2000万円でおおむね2,000円~4,000円程度の軽減になります)
かし保険申込準備中の物件で『S基準』対応可能かどうか、
もう一度確認してみましょう。
さらにもう一つ。
せっかく『S基準』で申し込みをしているのに、
設計図面に必要なデータが記入されておらず、
何度も差し戻しになってしまうケースもよく見られます。
この瑕疵保険仕様書の右端の欄に、必要な事項を記入するだけで
審査はスムーズに進められます。
対象物件が木造であればぜひ積極的に瑕疵保険仕様書を利用してみてください。
(*)木造以外の工法ではS基準対象物件でも瑕疵保険仕様書はお使いになれません。ご注意ください。
瑕疵保険仕様書をダウンロードするには
最後に、瑕疵保険仕様書がどこにあるか確認していきましょう。
一番簡単な方法としては、
トップページの「帳票類ダウンロード」のボタンをクリックします。

左側のメニューから、住宅かし保険→技術的内容関係とクリックすると
住宅かし保険の設計施工基準等の項目で、瑕疵保険仕様書(木造用)がダウンロードできます。
いかがでしたでしょうか?
今回は瑕疵保険仕様書とハウスジーメン独自のS基準住宅についてご紹介しました。
かし検査の手続きをスムーズに進めるために、ぜひご参考にしてみてくださいね。
では、今日のまとめです。
◎瑕疵保険仕様書を利用できる物件は小規模な木造戸建て住宅
→ 建築基準法第6条第1項第4号に規定する建築物
および同第1項第1号から第4号に規定する建築物以外の住宅
◎S基準住宅とは?
→ ハウスジーメン独自の基準
(保険法人設計基準+設計性能評価劣化等級2以上)を満たす戸建住宅。
保険申込み時に申請すると保険料の割引を受けることができます。
次回は、『保険事故が起こってしまった時の手続き方法』についてお話しいたします♪
どうぞ、お楽しみに!
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