設計 虎の巻! 木造軸組工法 耐力壁の壁量および配置について

設計虎の巻!施工 虎の巻!

3つの簡易計算方法を確認する  その3

柱の柱頭・柱脚の接合方法(N値計算等)

N値計算は本題の「壁量および配置」ではなく第六回『施工 虎の巻!』で確認した「柱頭・柱脚金物」の内容なのですが、簡易計算の一つなので概要だけ確認していきます。

耐力壁の壁量、配置が十分でも、軸組がしっかり接合されていないと地震力や風圧力を受けた際に金物が抜け倒壊につながります。耐力壁が性能を発揮するためには接合部が重要になります。N値計算は、柱に生じる引張り力を、その柱の左右の耐力壁の壁倍率差をもとに計算します。N値を求めたら、告示のN値に見合う金物を告示から選択していきます。

まとめ

さて、今回は現場担当者にも知ってほしい『設計 虎の巻!』として、「耐力壁の壁量および配置」について確認してきました。地震や台風の被害も増加する近年、構造安全性については一層関心が高まっていると思います。概要のみ確認しましたが、是非ケーススタディも確認していただき、かし保険検査の確認項目の理解を深めていただければと思います。

では今回のまとめです。

◎「耐力壁の壁量および配置」のチェックポイント
仕様規定について
  • 構造計算を必要としない建築物については3つの簡易計算により建物の安全性を確認する
  • 壁量計算
  • 四分割法
  • N値計算法
壁量の確保(壁量計算)について
  • 存在壁量≧必要壁量であることを確認する
  • 必要壁量は地震力と風圧力に分けて計算し、対象床面積に比例する
壁配置のバランス(四分割法・偏心率)について
  • バランスよく外周に配置されているかを確認する
  • 側端部分の壁量計算に加え、壁量充足率>1.0又は壁率比≧0.5どちらかを満たすことが必要
柱の柱頭・柱脚の接合方法(N値計算法)について
  • 柱に生じる引張り力その柱の左右の耐力壁の壁倍率差をもとに計算する。

次回は「施工 虎の巻!」に戻って横架材について確認します。

どうぞお楽しみに!