いよいよ増税開始!次世代住宅ポイント制度の現在と今後を考察する

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消費税の増税については、9月11日に第四次安倍内閣が発足し、予定通り10月から開始されることが明らかになりました。
増税対策としての住宅関連事業である次世代住宅ポイント制度の受付は、すでに6月からスタートしています。
『教えて!ハウスジーメン』では2019年1月から定期的に情報をリリースしていますが、現在までの申し込み状況と新しい情報等をお伝えしたいと思います。

次世代住宅ポイント制度の申請状況

次世代住宅ポイント制度のおさらい

2019年6月3日より国土交通省にて『次世代住宅ポイント制度』のポイント発行申請の受付が開始となりました。

この制度は

消費税率10%への引上げ後の住宅購入等を支援するため
『性能の高い住宅』または『一定の性能を有する住宅』の新築やリフォームに対して、
商品や住宅設備と交換できるポイントを付与するもの
です。

対象住宅

自己居住用で一定の性能を満たす住宅の新築や新築分譲住宅の購入、
または所有者が対象工事を発注して実施するリフォーム住宅

一定の性能を満たす住宅に加え、『家事負担軽減に資する設備の設置』として交換できる商品・設備は、『省エネ・環境配慮に優れた商品』、『防災関連商品』、『健康関連商品』、『家事負担軽減に資する商品』、『子育て関連商品』などがあります。
今回の本事業の予算枠は新築住宅1032億円、リフォーム268億円、総計で1300億円です。予算枠はカテゴリごととなり、その枠での予算を消化すると受付終了となります。

次世代住宅ポイント制度の内容についてはこちらをもう一度ご確認ください。

増税後はどうなる?住宅取得支援制度のあらまし(後編)

2019年7月時点の申請状況

先ごろ国土交通省より、2019年7月末までの次世代住宅ポイント制度申請状況が発表されました。(以下は次世代ポイント制度事務局発表数値)

■ 申請戸数とポイント数 

申請戸数とポイント数

■ 予算消化状況

予算消化状況

新築住宅は受付開始から2か月しか経過していないということに加え、注文住宅が4月以降の契約物件の着手まで至らなかったため、この時点での申請は分譲住宅の予約が中心となっています。
リフォームは、一部を除き10月までは1000万円以上の大規模なリフォームのみの受付期間のため、申請数もかなり少ない状況でした。

なお追加情報としては、7月末の時点から9月10日現在の新築住宅の申請戸数は約3倍、リフォームは約2.5倍と微増。予算に対する利用率も新築住宅で5%弱、リフォームでは約3.5%増となりました。この1ヶ月あまりでやや状況に変化が見られます。
増税の10月開始が明らかになりましたので、これから年末にかけて申請は急増していくでしょう。そろそろ本腰をいれての取り組みが必要ですね。

新築住宅:住宅の性能ごとの申請状況

ひとまず7月末時点での具体的な申請内容を確認していきましょう。
新築住宅では住宅の性能ごとに付与されるポイントがあります。

具体的な申請内容の表

新築住宅での『性能の高い住宅』または『一定の性能を有する住宅』の申請状況は以下の通りです。

次世代住宅ポイント申請状況一覧2019年7月末

■ 住宅別の申請状況 2019.7末時点

住宅別の申請状況グラフ

7月末時点では『一定の性能を有する住宅』での新築建築での申請が9割超となっています。これは現時点の新築住宅の申請が分譲住宅によるもの。また『性能の高い住宅』の比率が低いのは注文住宅の申請が少ないからと予測されます。 ZEHを使った申請が少ないのは公募・審査期間に当たるためでしょう。
時期的に利用のための条件が整っていなかったため、ポイント申請も少なかったという状況ではないでしょうか。

* なお、「一定の性能を有する住宅」での戸当たりポイントが30万以上となっているのは、
  予約の場合、自動的に各戸に35万ポイントが振り分けられるため。

現時点では分譲住宅の予約が中心。
注文住宅は時期的に条件が整わず申請も少な目。

新築住宅:家事負担軽減に資する設備の申請状況

新築住宅での家事負担軽減など住宅設備設置へのポイント利用状況では、掃除しやすいレンジフードの設置が最も高く、次いでビルトイン食器洗機の設置、浴室乾燥機の設置となっています。

家事負担軽減に資する設備の申請状況

■ 家事負担軽減に資する設備の設置申込み状況 2019.7末時点

家事負担軽減に資する設備の設置申込み状況グラフ

今回新設された『宅配ボックスの設置』は思いのほかニーズが低い現状。人気のキッチンまわり設備でポイントを消化したら、次は生活品優先でポイントを使いたいのかもしれません。

リフォーム:カテゴリごとの申請状況

リフォームの申請については、現在は1000万円以上の大規模なリフォームのみの受付期間になっているため、申請戸数もかなり少ない状況です。
内容的にも開口部や外壁・屋根・天井・床などの大がかりなものが中心となっています。

なお、この分野では少子高齢化対策+中古住宅流通拡大施策として、“若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム”にかなりの手厚い支援制度が用意されています。
こちらは、100万円以上かつ工事完了前の予約ならば現時点でも申請が可能なのですが、引渡しが10月1日以降の物件が対象であるため、工期的にもやはり時期尚早といったところでしょうか。

リフォームは大規模修繕メインの受付期間のため、申請件数も少な目

【出所】国土交通省2019年8月16日「次世代住宅ポイント制度の実施状況についてお知らせします!」より